(2)竹の丸 2階 |
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● 旧松本家住宅「竹の丸」 明治36年(1903)、代々掛川城下の中町で葛布問屋「松屋」を営んでいた松本家が竹の丸に本宅 を建てました。 松本家は、寛政元年(1789)から、掛川藩に金子を用立てている記録があり、19世紀に入ると、藩 から御用達を命じられ、上下(かみしも)・小袖を拝領、名字・帯刀を許されました。 葛布は掛川宿の葛布問屋によって江戸などへ出荷されていましたが、幕末になると旧来からの流 通機構が乱れはじめました。 そこで、掛川藩は、安政5年(1858)に葛布扱問屋を指定して、指定問屋以外の商人が他領へ葛布 を販売することを禁止しました。 この時の取扱問屋のひとりに松屋市右衛門の名が見え、その後の明治2年(1869)、明治5年の問 屋のひとりに松本家は名を連ねています。 明治時代になると、松本家は、掛川地域の財界を代表する有力者として名を見ることができます が家業の葛布問屋をいつ頃まで営んでいたのか、はっきりわかりません。 昭和11年(1936)、竹の丸の邸宅は当時の掛川町に寄贈されました。 竹の丸は、戦後、市職員の厚生施設として利用されるとともに、柔道・弓道の練習場、調理実習の 場等として市民に活用されてきました。 平成19年6月から工事を行い、明治時代末から昭和時代初期の松本家の姿に復元整備しました。 開館時間・・見学・・午前9時〜午後5時まで(入館は4時30分まで) 貸室・・午前9時〜午後9時(茶の間・広間・台所・ギャラリー・座敷・家人の間) 休館日・・・・年中無休 入館料・・・・一般 100円 /小中学生 50円 ● 掛川城の郭「竹の丸」 戦国時代、今川氏、徳川氏の支配下にあった掛川城は、現在の天守・本丸・二の丸、そして天守 と本丸の西側を囲む中の丸の部分であったと思われます。 天正18年(1590)、豊臣秀吉により掛川城主に任命された山内一豊は、それまでの掛川城に郭を 付け加え、城を拡張しました。 この時に、竹の丸も造成されたと考えられます。 いつ頃から竹の丸と呼ばれていたのか明らかでありませんが、18世紀初頭に描かれた「遠州懸 河城郭図」(兵庫県尼崎市立図書館蔵)には「竹の丸」という表記があり、当時はこう呼ばれていた ことがわかります。 江戸時代の掛川城の絵図を見ると、竹の丸は、掛川城の出入口の一つであった北門を望む場所 であることがわかります。 郭の北端に土手を巡らせ、土手の外側には外堀が水を湛えていました。 北門から城内に続く道は、竹の丸の南東角で、東・南・西へ分かれる三叉路となっていました。 西に向かう道をそのまま進めば中の丸、竹の丸の向かいにあった裏門を潜れば、二の丸へと通じ ていました。 このように、竹の丸は北門の守りを固める位置にあり、また天守閣や本丸などの城の中心部に通 じる道筋にあたり防衛上重要な場所であったことから、家老など重臣の屋敷地の割り当てられて いました。 ● 二の丸茶室 掛川城公園内にあり、木造平屋建、一文字葺の伝統的な数寄屋造りの建物で、景観と調和した趣 のある茶室です。 開館時間 2月1日〜10月31日まで 9時30分から17時(入館は16時30分まで) 11月1日〜1月31日まで 9時30分から16時30分まで(入館は16時まで) 休館日・・・年中無休 催事等で一般営業できない場合があります。 ● 掛川市二の丸美術館 掛川城天守閣の本格木造復元に感激された本市出身の実業家木下満男氏から、郷土の文化振興 に役立てることを目的に、展示施設建設費と、たばこ道具や刀装具などの美術工芸品を寄贈してい ただき、平成10年(1998)に開館しました。 当館は、木下コレクションのほか、昭和54年(1979)に、本市がすすめる生涯学習運動に賛同された 実業家鈴木始一氏から寄贈していただいた、近代日本画壇を代表する芸術家の名品を収集した鈴 木コレクションや、掛川ゆかりの作品を収蔵しています。 掛川市 開館時間・・・9時〜17時(入館は16時30分まで) 休館日・・・・・毎週月曜日(祝日は開館) 祝日の翌日 臨時休館日(展示替等) 年末年始(12月28日〜翌年1月3日まで) ● 案内コース (1) 竹の丸入口−→玄関−→仏間−→茶の間 広間−→台所−→家人の間−→座敷−→北の間 (2) 控えの間−→貴賓室−→座敷−→庭園 (3) 二の丸茶室−→美術館 * (掛川城公園HPからお借りしました) (アクセス) 電車の場合 JR掛川駅より徒歩7分 車の場合 東名高速道路掛川I.C.より約10分(大手門駐車場まで約5分) 有料駐車場 大手門駐車場(有料約200台) 掛川城公園駐車場(有料58台/乗用車のみ) 別途、掛川城天守閣・掛川城御殿・龍華院大猷院霊屋を載せてあります。 (掛川城公園HPを参考にしました) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |