(7)巽櫓 4

                  


                       (画像をクリックすると大きくなります)    (駿府城公園
   

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  ● 渡り廊下を進み巽櫓の二階へ

                  


  ● 徳川家康公像

                                 


  ● 静岡本山茶とお茶壷道中
       お茶壺道中行列
         近年のお茶壷道中は大日峠のお茶蔵で茶壺の蔵出し、道中安全祈願、井川本村で道中行列出
         発式、そしてかつての茶奉公をつとめた海野・朝倉両家の屋敷跡を通過し、70キロの道程を経て
         安西小学校に到着、ついで静岡市街をお茶壷を中心にして道中行列を組み、久能山東照宮に向
         かうのがお茶壷道中の全体行事です。
       駿府お茶壷道中の由来
          紀元1200年ごろの社会情勢は武家勢力の勃興期でした。
          この世紀にはお茶の伝来と普及に関係深い僧侶が4人も誕生しています。
          栄西禅師(1141年)、明惠上人(1173年)、聖一国師(1202年)、大応国師(1225年)の高僧が相次
          いで生誕しました。うち、聖一国師と大応国師は地元駿河の出身です。
          聖一国師は静岡市栃沢(旧安倍郡大川村)の生まれで、ひと山隔てた集落の足久保に茶種を播
          いたと伝えられ、この地の茶が静岡茶(安倍茶)の発祥と推定されています。
          後に京都・東福寺の開祖となりましたが、このようないきさつから国師は阿倍茶の祖と仰がれて
          います。
          また国師は東福寺において禅院で守るべき行事作法を作りこの清規の中に喫茶、喫飯の規定
          を定めました。
          この茶礼は禅院における日常 は共同飯食の一環として発展し、今日の茶道につながっていき
          ました。
          国師とゆかりの深い阿倍川及び藁科川流域のそれぞれの周辺を含む中山間部で栽培する茶を
          静岡本山茶(ほんやま)と呼んでいます。

                                     


                  


  ● 駿府城大手門
       大手門は、駿府城に入る正面の出入口でその構造から虎口と呼ばれます。
       現在でも静岡県庁と青葉小学校の間の道として残っており、江戸時代の駿府城の出入口の様子を
       そのまま残す唯一の場所です。
       この大手門の絵図が市内の山崎氏宅に残されており、これを基にして模型も作成されています。

                                   


  ● 巽櫓骨組み模型
       巽櫓は、辰巳(南東)の方角にある櫓で、2層3階となっています。
       平面形態がL型に曲がる鋸折となっておりたいへんめずらしい形の櫓です。
       この模型は、巽櫓の内部構造が解るように骨組みを見ることができるようになっています。

                      


                          


  ● 記
       原産地/静岡市梅ヶ島国有林  樹種及び樹齢/天然桧 350年余
          此ノ天然桧ハ巽櫓用材トシテ隅木及造作材ニ使用致シテアリマス
              平成元年3月吉日  寄贈者 静岡営林署  制作協力 静岡木材業協同組合

                          


  ● 立葵(たちあおい)  漆器・蒔絵  静岡市所蔵
       静岡市内の漆器・蒔絵の第一人者達が静岡市の市花である「立葵」をテーマに1年を費やして共同
       製作した大作です。
             制作 静岡漆器工業協同組合      静岡県蒔絵工業協同組合

                         


  ● 竹千代手習いの間(復元)
       この部屋は、家康公(幼名・竹千代)の勉強部屋です。
       家康公は、天文18年(1549年)から12年間、今川義元の人質として駿府で生活していました。
       8才から19才の時です。
       家康公は人質の間、この部屋で今川家軍師の臨済寺住職雪斎和尚から学問を学んだと伝えられ
       ています。
       現在、特別に臨済寺様より許可を得て、「手習いの間」を原寸で、ここに復元しています。
         ご注意
           臨済寺は修行道場であるため、見学は制限されています。
           通常、お寺を訪ねても建物内部の拝観はできません。
           ただし、臨済寺様が定めた日に限り、建物に入ることができます。

                        


        東照公御遺訓
           人の一生は重荷を負て、遠き道をゆくが如し。  いそぐべからず。
           不自由を常とおもへば不足なし。   こゝろに望おこらば困窮したる時を思ひ出すべし。
           堪忍は無事長久の基。いかりは敵とおもへ。
           勝事ばかり知てまくる事をしらざれば害其身にいたる。
           おのれを責て人をせむるな。及ばざるは過たるよりまされり。

                               


                      


  ● 復元に当たって
       今日の静岡の地場産業は、「浅間神社」や「久能山東照宮」造営の際、全国から集まった工芸技術
       集団がその技術と伝統を伝えたのが始まりです。
       建具や履物、漆工芸、蒔絵などの伝統工芸技術を活かした雛人形や玩具、履物、また精密な技巧
       の家具調度品は地場産業の中軸となっています。
       今回「竹千代の間」の復元を行うにあたり、これら一級技能士や伝統工芸技術秀士の技を結集し、
       現存する「手習いの間」の雰囲気を可能な限りリアルに再現致しました。
       わずか4畳半の方丈ではありますが、天下普請から今日に受け継がれている静岡の伝統工芸技
       術をご覧いただき、時空を越えて竹千代君のありし日を感じ想いを描いてください。
       天井の龍の絵は狩野派絵師の作と伝わっております。
       龍の絵はデジタル技術をいかして再現したものです。
     復元作業参加者(順不同)
       建築監修・・杉山竹一(宮大工)  大工・川口典宏(宮大工)  指物・・大間悠司(伝統工芸秀士)
       漆塗・・鳥羽ン一(伝統工芸秀士)   蒔絵・・安野武士(伝統工芸士)
       建具・・青島清一(一級技能士)  金工・・成田淳也(一級技能士)
       左官・・大石隆(一級技能士)  畳職・・若杉幸一(一級技能士) 他

  ● 1階へ

                  



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                               ● (入口へ) ●


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