(金時山) 静岡と神奈川の県境にそびえる箱根外輪山の最高峰1,213mの金時山は、 古い綴りには公時山。 山の形が尖っているので、猪鼻岳という別名。 また湯の花岳。 近世後期に、足柄山の金太郎として有名な坂田金時(公時)が住んでいたとの伝説が、この附近に 定着して以後、金時という名が使われるようになりました。 山頂からの眺望は、眼下の芦ノ湖と仙石原の風景や、富士山をはじめ丹沢、南アルプス、伊豆の山 など360度のパノラマを楽しめます。 (強力のコミさん) 金時娘(小見山妙子)さんの父・正さんは、富士山の強力で抜群の力持ちと言われ、昭和16年8 月には、北アルプスの白馬岳の山頂に188kgの風景指示板を背負い揚げることに成功しました。 人間業では考えられないこの偉業を地元のボッカー(強力)の協力を得ながら、富士山の強力の 名誉と、足柄山の金太郎の再現を自分に言い聞かせ、決死の覚悟でやりとげたわけです。 しかしその時のハードな仕事が災いし、昭和20年2月 42歳の若さでこの世を去りました。 コミさんと親しかった作家 新田次郎氏は、その後コミさんをモデルに(強力伝)を発表し、直木賞 を受賞しました。 遺児の妙子さんは、現在も金時山頂で、父が建てた山小屋を守り、金時娘の愛称で登山客に親し まれています。 これまでに、天皇陛下が皇太子殿下時代(昭和25年)に、常陸宮殿下が義宮時代(昭和34年)に、 また、現皇太子殿下も。美智子妃殿下も結婚前に数回訪れられています。 他にも、読売巨人軍の長嶋監督は、現役時代の昭和37年から41年まで仙石原で自主トレの際 に毎年訪れていました。 さらに各界有名人のサイン色紙が所狭しと並んでいます。 また沢山登った人の名前も木の札に書いて掛けてあります。 (山道などが変更されている場合もありますのでご注意ください) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (ホームへ) ● |