(7)平和鳥居−舟庫 

                      


                       (箱根神社HP境内案内図をお借りしました)

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                     << 平和鳥居−→舟庫−→吉田松陰の歌碑 >>


  ● 矢立のスギの脇の階段を芦ノ湖方面に下ると「平和の鳥居」がみえてきます。
      平和鳥居の由来
        鳥居画額の題字は前宰相吉田茂氏の墨蹟であります。
        氏は に平和条約を締結して太平の基を開かれその偉勲は炳として日星の如く輝き一世の欽仰す
        るところであります。
        今茲箱根神社に鎮座千二百世界平和祈願祭に当り適オリンピック東京大会開催に際し特に平和
        の二字を して奉献せられたものであります。
        額は湖上正面大鳥居に掲げこの平和鳥居を新日本発揚の記念にして永く後生に伝えるものであ
        ります。          1964年10月25日      箱根神社宮司脇山時孝

                         


                  


  ● 平和鳥居から芦ノ湖に沿って左側にいくと「舟庫」がたっています。
        湖水祭の神事で使用する龍頭鷁首の和船が三艘入っています。
        お祭り前になると、船庫前にかかる太鼓橋の下を通って出船します。

                  


    * (太鼓橋)

                  


    箱根神社・湖水祭の由来
       湖水祭は、毎年7月31日に斎行される当神社年間最大の祭り。
       例大祭の宵宮に執行される古神事で、箱根権現御手洗の池と尊ばれてきた芦の湖の主・九頭竜現
       の御神徳を讃え、水恩に報謝するものです。
       古式に則り、特殊神饌の御供(ごく 三升三合三勺の赤飯=塾饌)を捧げて湖心に鎮め、龍神の御心
       を慰め奉る美わしい日本の代表的な祭りです。
       御供の赤飯は、精進潔斎した神職が奉製し、忌火をもって炊き上げ、新調の御櫃に納めて神前に供
       するまで、一切余人を交えずに行います。
       祭典は境内の斎場で執行されたのち、御供を捧持して行列を整え湖岸まで進み小舟に乗り、御供船
       樂船、お伴船の順で進発します。
       しかし、湖上の大鳥居前から先は、宮司一人が乗る御供船のみが湖心に行き、浄暗の裡に(くらやみ
       の中で)神秘の神事を執り行います。

                


    九頭龍伝説と湖水祭の起源
       箱根の霊山・駒ヶ岳に跪伏して修練苦行すること3年、遂に箱根大権現を奉じた萬巻上人は、天平宝
       字元年(757)大きな試練を克服されました。
       そのころ芦ノ湖に棲む九頭の毒龍が、しばしば雲を呼び波を起こして荒れ狂い里人を苦しめていました
       萬巻上人はこれをみて里人たちを救済しようと決意され、湖水に壇を設け、参籠祈誓して、法力(超能
       力)を使って毒龍を調伏されました。
       懺悔した九頭龍は、やがて宝珠と錫杖・水瓶を俸持して帰依したので、上人は龍神として手厚くこれを
       お祀りされました。
       今日でも梅雨の頃、よく湖は荒れますが、霖雨を祓い清めるように、毎年7月31日に斎行されるのが
       湖水祭です。
       これは、すぐれた本社の伝統祭祀であります。
          注 船倉の和船は、優れた技法で文化財級とされています。

                        


  ● 吉田松陰の歌碑
       箱根山 越すとき汗の 出でやせん 君を思ひて ふき清めてん 吉田松陰
          江戸送致の際、句と手ぬぐいを送ってくれた高須久子にむけて吉田松陰が詠んだ別れの歌。

                        


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                               ● (入口へ) ●

 

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