(4)漱枕居→ろう風亭

                            



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  ● [7]源融 (みなもとのとおる)ゆかりの塔
        左大臣源融は、嵯峨天皇の皇子でしたが源の姓を賜って臣籍に下りました。
        「源氏物語」の主人公・光源氏のモデルの一人ともいわれています。
        この塔は源融の供養塔といわれている九重の石塔で、塔身には四方仏が刻まれ、基礎の格狭間と
        呼ばれる部分には蓮華が彫刻されています。
        制作年代は鎌倉時代中期と推定されていますが、九重目の本来の笠は失われ、宝筺印塔の笠で代
        用されています。

                          



  ● [8]臥龍堂 (がりゅうどう 南大島)
         印月池に浮かぶ南大島のことを臥龍堂とも称しています。
         元来はこの島に建てられていた小さな鐘楼堂のことを指しました。
         この堂は二階建・瓦葺の建物で、かつては漱枕居に集まった茶会の客人に、縮遠亭へと船で向
         かう刻限を告げる鐘を鳴らしていました。
         安政の大火(1858年)による焼失以降、再建されておらず、現在は礎石を残すのみとなっています

                  


                


  ● 侵雪橋へ向かいます。

                          



  ● (7)侵雪橋 (しんせつきょう)
        印月池の西北岸から縮遠亭のある島へ渡る木造の反橋です。
        頼山陽は、「渉成園記」のなかで雪の積もった橋のありさまを玉龍にたとえて表現しています。

                          


             



  ● (11)漱枕居 (そうちんきょ 1865(慶応1)年頃再建)
         印月池の西南に位置し、水上にのりだすように建てられています。
         「漱枕居」の名は、旅路にあることを意味する「漱流枕石/そうりゅうちんせき」の語から採られて
         います。
         また、縮遠亭(飯店)・代笠席(茶店)とともに「煎茶三席」の「酒店」として用いられたようで、園内
         に三席が完存する珍しい例となっています。

                  


                         


  ● [14]印月池 (いんげつち)
         渉成園の東南にあり、いわゆる「池泉回遊式庭園」である渉成園の中心となる広い園池です。
         東山から上る月影を水面に映して美しいことから、この名が付けられました。
         広さは約1,700坪あり、園全体の約6分の1を占めています。


                  



            



  ● [15]双梅檐 (そうばいえん)
         紅梅・白梅が20株ほど植えられた梅林です。
         毎年、2月から3月にかけて花を咲かせて甘い香りを漂わせています。
         「檐」とは「ひさし」の意味で、蛤御門の変(1864年)による類焼以前は、今よりろう風亭(ろうふうて
         い 大書院)の規模が大きく、屋敷がこのあたりまでかかっていたことに由来する名前です。

  ● 石碑(明治天皇御小休所枳殻邸)

                      


  ● (10)ろう風亭 (ろうふうてい 1865(慶応1)年頃再建)
          殿舎の南端の大広間。
          軒を深くさし出し、規模の大きな建物ながら、穏やかな姿を見せています。
          室内からは、前庭を隔てて東山の阿弥陀ヶ峰を借景とした園池の雄大な風景が満喫できます。
          室内は通常の書院造の間取りとは若干異なり、畳を外せば能が演じられるようになっていました
          大広間の北西に続く「嘉楽」と呼ばれる一室は、床と付書院を備えた八畳敷で、1880(明治13)年
          7月14日、明治天皇のご休息所として使われました。
          「ろう風」とは、中国・崑崙(こんろん)山脈の頂部にあるといわれる山の名前で、仙人が住むとさ
          れており、賓客をお迎えする大書院にふさわしい名前です。

                  


            



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                               ● (入口へ) ●


  

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