雄島 ( おしま 福井県坂井市 )
雄島からのパノラマ 雄島散策コース

   ● 雄島
        雄島は東尋坊の先、周囲約2kmの越前海岸でもっとも大きな島で、土地の人には昔から「神の島」と
        あがめられています。
        朱塗りの雄島橋をわたり石段を登ると、歴史の古い神聖な「大湊神社」がたっています。

                  

       (雄島/東尋坊より)                (雄島橋)                 (大湊神社)

     


             


                     


   ● 雄島橋からの自然観察
       *雄島橋の周囲を飛び交うイワツバメを観察してみよう。
           雄島橋の周りをすばやく飛び交うイワツバメをよく見てください。
           普通のツバメとの違いがわかりますか。
           元来、イワツバメは山地や海岸の崖や洞窟
           を利用して営巣する鳥なので、波浪が創り出
           した海食崖や海食洞が連続する東尋坊から
           雄島にかけての海岸線は、イワツバメの絶好
           の繁殖地です。
           荒磯遊歩道の野鳥デッキなどから見える海食
           洞に目を凝らすと、洞窟をさかんに出入りする
           イワツバメが観察できます。
           しかし、近年、イワツバメたちは、自然の適地
           の減少や巣を繰り返し利用するため発生する
           病原菌からひなを守る為、新たに平野部のコンクリート製橋梁に営巣することが多くなっています
        *渡り時期
           イワツバメは3月中旬から5月初旬にかけてやってきて、9月下旬までには南方へ渡っていきます。
        *巣作り
           4月中旬までの早期渡来組は内巣を入れ替えて古巣を利用します。
           外巣は泥を主とし、わらなども利用して、雌雄が共同で作りますが、内巣は鳥の羽毛や枯れ草な
           どを用いて、主に雄が作ります。
        *繁殖
           産卵数は1から4個で、多くは3個です。 卵は雌雄が交替で抱き、約2週間でひながかえります。
           ひなは、生まれて約26日で巣立ちします。 古巣で繁殖した鳥はほどんど2回目の繁殖をします。

       *鯛の花(トベラの花)
           雄島にトベラの白い花が咲く6月頃、マダイが沿岸の岩場に産卵のためにやってきます。
           このため地元の漁師さんたちはトベラの花が咲くとマダイが獲れることから、この花を”鯛の花”と
           呼んでいます。

       *雄島橋で波の様子を観察してみよう
           海が荒れて、雄島橋に波が打ち寄せる日に、橋の両側の波の様子を観察してみよう。
           この空中写真では、北東方向から雄島橋に大きな波が打ち寄せているのに、橋の反対側では
           穏やかなのが不思議に思いませんか。
           昔、雄島と安島は陸続きでしたが、長い年月の間の波浪による侵食で雄島が陸から切り離され
           ました。
           現在、雄島橋がかかっている位置は、水深が最も浅いため、高い波は海底に当って通り抜ける
           ことができません。
           このため、波のやってくる方向の反対側の海は、穏やかな海となっています。
           安島の漁師は、このめずらしい現象のおかげで、波が荒くて他の漁港の船が漁に出られない日
           でも、橋のどちらか穏やかな方の海で漁をすることができます。

   ● 雄島の流紋岩と柱状節理・板状節理
      *雄島をつくる流紋岩の特徴を調べてみよう
        *流紋岩とは
           雄島を形成する暗紫色をした流紋岩の特徴は、美しい縞模
           様が顕著に見られることです。
           この縞模様は「流理構造」と呼ばれ、粘性の高いマグマが流
           動しながら地表近くで冷え固まるときにできる流れ模様です。
           特に北西海岸に近い岩盤上には、見事な流理構造と、溶岩
           が冷え固まる前に力を受けて、しゅう曲のように複雑に曲が
           りくねった特異な場所があります。

        *偏光顕微鏡でみた流理構造
           雄島の流紋岩を、紙よりも薄くすりへらしたプレパラートを、偏光顕微鏡で観察すると、流紋岩が
           構成する斜長石の斑晶や石基をつくる石英などの微晶が、流れ模様をつくっています。

        *柱状節理と板状節理が見られる理由
           雄島には雄島橋左手の切り立った崖(雄島南東側)で見られる柱を並べたような「柱状節理」と
           西海岸から北海岸にかけて見られる板を重ねたような「板状節理」の2種類の節理がみられます
           このように同じ島の中で異なる節理が見られるのは、一見不思議な感じがしますが、左図のよう
           に、島を形成した流紋岩の溶岩が南東から北西に向かって傾斜しながら層状に流れたことに原
           因しています。
           層状の溶岩は、上面と下面が冷却され上下方向に柱状節理が発達しました。
           また流紋岩の特徴から、流理構造に沿う板状節理も同時に発達しました。
           つまり溶岩に生じた2種類の割れ目をそれぞれ一方だけが見え易い方向から眺めたもので、南
           海岸と東海岸は柱状節理の縦断面が、西海岸から北海岸にかけては、その横断面である板状
           節理が見えているというわけです。

        *板状節理の傾きからわかること
           板状節理の最大傾斜方向と角度を島全体にわたって調べてみると右図のように、雄島の内部
           構造が見えてみます。
           最大傾斜の方向は、南東より北西方向に向かっており、島の南東−北西を結ぶ対角線と一致
           します。
           最大傾斜角は島の南東端ほど緩く、北西側に向かうにつれて急角度になり、海に没しています
           最大傾斜の方向と直交する、板状節理面の走向は、南東−北西方面の軸を中心に緩くカーブ
           しており、北西の先端部を中心としたすり鉢状になっています。
           雄島が扇を広げたような形になっているのはこの溶岩の走向に原因があるものと考えられます
           北西端と北端の岩礁列の方向は、溶岩の走向とピッタリ一致しています。


   


                        (画像をクリックすると、大きくなります)

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     ● アクセス
          北陸自動車道「金津IC」を降り左折。
            (交通看板(「三国」・「東尋坊」方面)を目印に進みます)
          坂井広域農道(坂井丘陵フルーツライン)を西に約8km走り、「二面口」交差点を左折。
          国道305号を約4.5km走り、「覚善」交差点を右折。
          道なりに約3km走り「東尋坊」交差点を左折すると、すぐ右側に「東尋坊市営駐車場」があります。
          
          *「東尋坊市営駐車場」を出て左折し、県道7号線を進み途中から海沿いの道を進むと、「雄島
            橋駐車場」になります。


                      
   

                     (坂井市三国観光協会HPを参考にしました)


                       (画像をクリックすると、大きくなります)


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