(4)好文亭 3

         



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   << 菊の間(正面)−→桃の間(正面)−→つつじの間(正面)−→廊下−→

       −→紅葉の間(右側)−→廊下−→松の間(反対側)−→廊下−→松の間(正面)−→

          −→紅葉の間(正面)−→竹の間(正面)−→梅の間(正面)−→清の間(正面)−→

                −→雨戸金具−→入側−→廊下−→竹の間(裏側)−→萩の間(正面)−→

                                −→桜の間(正面)−→廊下−→つつじの間(右側) >>

   ● 菊の間 (正面より 襖絵 田中青坪画伯)
        菊の間は総板敷きで厨(くりや:食事の準備の場所)として使用された部屋です。
        襖十面からなり、色とりどりの菊が咲き乱れている様子が見事に描かれています。
        菊の花弁には胡粉による盛り上げ彩色が施されており、花の立体感が強調されています。
        菊の葉の緑は微妙な変化をつけて描かれており、画面の色彩が豊かに感じられます。

                  


                              


                        



   ● 桃の間 (正面より 田中青坪筆)
        桃の間は総板敷きで厨(くりや:食事の準備の場所)として使用された部屋です。
        桃の樹を配した襖十四面が三方を囲んだ空間をつくっています。
        地面には描かれていませんが、樹の根元を描写することで画面に奥行きを暗示させています。
        桃のほかに青々とした松葉が画面を分断するように描きこまれ、青坪の画面構成に対する大胆さ
        がよくあらわれています。

                  


                          



   ● つつじの間 (正面より 襖絵 田中青坪画伯)

                  



   ● 廊下を左折しすすみます。

                  



   ● 紅葉の間(右側より)

                  



   ● 廊下

                          



   ● 松の間(反対側より)

                  



   ● 廊下を進み右折すると、「梅の間」方面が見えます。

                  



   ● 松の間(正面より  襖絵 須田きょう中画伯筆)
        この部屋は藩主夫人がお城から好文亭においでの折、休憩されたところです。

                  


   ● 紅葉の間(正面より  襖絵 須田きょう中画伯筆)
        藩主夫人が城中から好文亭においでになった時、お付きの御殿女中のおもだった者が控えていた
        部屋です。

                  


                          



     ○ 「竹の間」・「梅の間」・「清の間」の三室は、明治2年に城下柵町の中御殿から移築したもの。
        斉昭夫人の貞芳院が明治6年まで住んでいました。

   ● 竹の間 (正面より 襖絵 田中青坪画伯筆)

                  



   ● 梅の間 (正面より 襖絵 須田きょう中画伯筆)
        明治2年から同6年まで藩主夫人の居室となり、明治35年 大正天皇が皇太子の時ここにお泊まり
        になられました。
        また、大正元年、昭和天皇が皇太子の時、秩父宮高松宮殿下と御一緒に御来亭の御休息なされ、
        大正15年には、三笠宮殿下が御休憩なされた部屋です。

                  


      北原白秋」の短歌
        梅の間よ 今は眺めてしづかなり   一際にしろき梅の花見ゆ
        春早くここに眺むる誰々ぞ       一樹のしろき寒梅をあはれ
           福岡県柳川生まれの詩人であり歌人の北原白秋(1885〜1942)が、昭和10年(1935)50歳のと
           きに来水し、好文亭の梅の間に描かれている寒梅図に心打たれ、「好文亭梅の間」と題して詠
           んだもの。
           白秋の詩集では「邪宗門」「思ひ出」が、歌集では「桐の花」「雲母集」などが特に知られている。

                                     



   ● 清の間 (正面より)

                             



   ● 庭

                  


               



   ● 廊下に戸袋を省くため廊下の曲がり角に、雨戸を直角に方向転換させる金具がついています。
      戸袋がじゃまにならず視野が広がり、見事な景観がひろがります。
          (私の実家にも数箇所つけてあり、雨戸を閉めるとき直角に方向転換させます)

                     



   ● 入側

                                 


   ● 廊下

                         



   ● 「桜の間」方面

                  


   



   ● 「竹の間」 (裏側より)

                  


                          



   ● 「萩の間」 (正面より 襖絵 須田きょう中画伯筆)
        藩主夫人がお城から好文亭においでになった時、お供の御殿女中が休息した控えの部屋です。
        隣りの桜の間も同様です。

                          


                  


                          


                          



   ● 「桜の間」 (正面より 襖絵 田中青坪画伯筆)
        藩主夫人お付きの婦人たちの詰所として使用されました。

                  


                          



   ● 廊下

                  


               



   ● つつじの間 ( (右側より 襖絵 田中青坪画伯)

                          


      ○ 太鼓廊下へ続きます。



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                               ● (入口へ) ●

    

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