(5)瓢池〜伯牙断琴の手水鉢

                     


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  <<瓢池−→海石塔−→翠滝−→三芳庵水亭−→竹根石手水鉢−→夕顔亭−→伯牙断琴の手水鉢>>

 ● 瓢池(ひさごいけ) ● 
     昔このあたりを蓮池庭(れんちてい)といい、兼六園発祥の地です。
     池は瓢箪形をしているので後に「瓢池」と名づけられました。
     前方の翠滝は安永3年(1774)につくられたものです。

    * (長谷坂を下ると)・・(瓢池)

                  


 ● 海石塔(かいせきとう) ●
     瓢池の中島に建つ、高さ4.1mの塔。
     虫が喰ったように穴の空いた淡茶色の笠石が、六重に重ねられています。
     3代藩主・利常がつくらせ、金沢城の庭園にあった13層の石塔の一部を移したという説と、朝鮮出兵の
     際、加藤清正が持ち帰ったものを、のちに豊臣秀吉が前田利家に贈ったという説があります。

                 


 ● 翠滝(みどりたき) ●
     霞ヶ池から流れ出て瓢池に注ぎ込む大滝で、夕顔亭の対岸にあり、高さ6.6m、幅1.6m、水量が豊富、
     滝音も大きく、目と耳を同時に楽しませてくれます。

                  



                          (全景は、パノラマでご覧ください)

 ● 三芳庵 ●
     兼六園発祥の地といわれる瓢池畔の三芳庵は、夕顔亭隣の本館、すぐ前の瓢池畔の水亭、その池に
     落ちる翠滝上の別荘(現在はありません)の三つの庵より名づけられました。
     創業明治八年より、文豪・芥川龍之介や各皇族の方々がおいでになった由緒ある場所です。

    * (三芳庵水亭)

                          


 ● 竹根石手水鉢(たけねいしちょうずばち) ●
     手水鉢は竹の化石のようにみえるため、この名がありますが、椰子類の茎と根の化石で、学術上極め
     て珍しく1億3000万年前のものと鑑定。
     直径約40cm、中央が空洞で、厚さが5〜8cm。空洞部分に水が貯められ胴の高さは20cmほど。

    * (竹根石手水鉢)

                          


 ● 夕顔亭 ●
     安永3年(1774年)に建てられた園内最古の建物。
     蓮池庭(瓢池周辺)にあった四亭の一つで、当時のままの姿を今に伝える茶亭です。
     その名は、茶室の次の間の壁に夕顔(瓢箪)の透彫りがあることから名付けられました。
     本席は質素で三畳台目で相伴畳を構えた大名茶室で藩政時代は「滝見の御亭」とも呼ばれていました

                  


 ● 伯牙断琴の手水鉢(はくがだんきんのちょうずばち) ●
     表面には中国の琴の名手「伯牙/はくが」が友人の死を悲しんで琴の弦を断ったという故事が浮き彫りに
     されています。
     金工「後藤程乗/ごとうていじょう」の作といわれいます。
     夕顔亭の縁先にあるこの手水鉢は、高さ 45cm、直径85cm。

    * (伯牙断琴の手水鉢)

                          


 ● 松濤坂(しょうとうざか)を上って霞ヶ池方面へ
     松濤坂
       蓮池門口から入って茶店・三芳庵の左手にある幅広の坂です。
       坂名は松籟(松に吹く風)を濤(大波)に例えたものと伝わっています。
       かつて蓮池庭の正門であった蓮池門旧址の正面にあることから「表坂」とも。

                          


                        (画像をクリックすると、大きくなります)


                               ● (入口へ) ●

 

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