(2)御社殿→鳳凰殿

                    


          (1)御社殿・・(34)狛犬・・(33)明治天皇御臨幸記念碑・・(32)鉄製天水桶

          (31)石獅子・・(3)鳳凰殿・・(55)祈願串・・(12)小唄塚・小唄作詩塚


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   ● 大祓神事(おおはらえしんじ)
        大祓は氏子中の人々の心や身体に良く無い事が起る原因を取り除き、幸福と繁栄を迎えるために
        諸々の罪穢を祓い清め清明心を自己の内に培う神事です。
        当神社では毎年6月と12月の年2回、大祓式を嚴修し氏子の皆様からお預り致した形代(人形)を水
        清き河海に流し清めるか、聖浄地において御浄火にふして罪穢消滅を祈願いたします。
     茅の輪の由来
        神代の昔、素蓋鳴尊様が大勢の神々等と日本の国土に住まいする人等の平和と産業の発展の為
        に諸国を視察して廻っている時ある貧しい一軒の家で(蘇民将来と云う人)一夜の暖い待遇を受けら
        れた事を大変感謝され「もし世の中に悪疫(悪い病気)が流行だしたらチカヤをもって輪を作り腰の上
        にかければ必ず一切の悪疫から免れる事が出来る」とお教え下さった。  (備後風土記)
        此の故事にならって、茅の輪の信仰が広まり現在では鳥居などに輪を作り、くぐる殊によって、悪疫
        を免れると云う教えが行われています。
     輪のくぐり方
        正面よりまず左にくぐり右・左と三回くぐる(8の字形)
     昔は輪をくぐる度毎に次の歌を誦してくぐり、お参りをしました。
        母の分も一つくぐる茅の輪かな    (一茶)
        思う事皆つきぬとて麻の葉を切りに切りて祓へつるかな  (和泉式部)
        みな月の夏越の祓する人は千歳の生命延といふなり   (読人不知)
        宮川の清き流れにみそきせば祈れることの叶はぬはなし (読人不知)

              


                          


   ● 御社殿(国登録有形文化財)
        昭和9年に竣功。
        権現造、当時としては画期的な鉄骨鉄筋コンクリート・総朱漆塗の社殿で、本殿・幣殿・拝殿さらに神
        饌所・宝庫が重なり合うように造られ、昭和初期の神社建築では新しい形式です。

                  


                             


                             


                  


   ● 狛犬
        関東大震災後に復興された現社殿とともに建立されました。
        正面を向いている非常に珍しい狛犬です。

                             


   ● 明治天皇御臨幸記念碑
        明治7年(1874)9月19日、明治天皇が神田明神に御親拝になられました。
        明治天皇は祠官本居豊頴の案内により本殿前の大床において御立礼で御拝礼遊ばされたそうで
        す。 東京の神社で明治天皇が親しく御参拝なさったのは靖國神社と神田明神のみでありました。
        明治7年は、二の宮に少彦名命が迎えられ平将門霊神が本殿から摂社へ遷座されるなど様々な
        ことが起こった年で、碑は紀元2600年奉祝として昭和15年(1940)に建立されました。

   ● 鉄製天水桶  千代田区指定有形民俗文化財(平成11年4月1日指定)
        神田神社御社殿前にある鉄製の手水桶は、その銘文から、神田あるいは新川辺りの江戸の酒屋
        が世話人となり「摂州灘大石」と「筋違外」の酒屋により、弘化4年(1847)に奉納されたことがわかり
        ます。
        また他に「下り・地廻酒屋中」との銘文もあり、ここから株仲間との関わりが強く想起されます。
        諸問屋の株仲間は、享保時代(1716〜36)から特権化しはじめた商人が、田沼時代以降幕府に公
        認されてきたものです。
        この株仲間は、物価騰貴の一因として見なされ、天保12年(1841)に解散が命じられました。
        しかしこの解散が、経済の一層の混乱をきたしたと判断され、株仲間は、わずか10年後の嘉永4年
        (1851)新たな商人層を加えて再興されました。
        なお株仲間再興以後の本組の問屋名などを記載した「諸問屋名前帳」には、銘文にある世話人や
        願主などの名前を見いだすことができます。
        天水桶の奉納は株仲間の解散期間中のため、その銘文は「下り・地廻酒屋中」とされています。
        しかし、仮にもし株仲間が組織されている期間であれば、前述した通り奉納に係わる商家は再興
        後の株仲間として組織されていることからみても、恐らくは「問屋中」などと表現されたことでしょう
        他の銘文の内、江山関根為宝(こうざんせきねいほう)は、幕末の書家であり、天保12年前後の著
        作がいくつか残されています。
        書道ばかりではなく歌をも詠み、音韻の学にも通じていたとされています。
        また二人の鋳物師の名前が見られますが、おそらくは神田の堀口武兵衛が仕事を請負って川口
        の永瀬源七に鋳造させたものと思われます。
        寸法は高さ99cm、横幅118.2cm、奥行103.7cm、口縁部厚さ3cm。
        神田神社の「鉄製天水桶」は、江戸時代の信仰の一端、特に神田神社と周辺の人々との関わりを
        考える上で、欠くことのできない貴重なしりょうです。 平成11年9月  千代田区教育委員会

    * (明治天皇御臨幸記念碑)・・・(鉄製天水桶)

                                 


                  


                  


  ● 石獅子  千代田区指定有形民俗文化財  指定 平成3年4月
       名称   石獅子 夫婦二頭
       所在   千代田区外神田2-16
       所有者  神田神社
         本石獅子は、区内に残る数少ない江戸期の石造物の一つであり、当時の庶民の信仰を知る上
         で貴重な資料である。
         「武江年表」には「文久2年(1862)11月両替屋仲間より神田社前へ、岩石を積み、石にて刻みし
         獅子の子落としの作り物を納む」とあり、江戸時代でも幕末期に製作されたと考えられる。
         神社境内の獅子山に据えられていたが、大正12年(1923)の関東大震災により、獅子山自体は
         崩壊した。
         その際、子獅子は、紛失したものの、親獅子二頭は保存され再建された獅子山に据えられた。
                       平成3年12月    千代田区教育委員会

                  


                  


   ● 鳳凰殿
        神札授与所・昇殿参拝受付および控室・休憩所を兼ねています。
        鉄骨造三階建て、朱塗、入母屋、正面唐破風、銅板一文字葺。延床面積は355.93u(107.84坪)
           1階・・・神札授与所、休憩所、参拝者控え室   2階・・・神職斎館
           3階・・・祭礼装束調度品収納室

                          


   ● 祈願串

                      


   ● 小唄塚・小唄作詩塚
        当神社の神田祭は、江戸っ子の「粋」と「いなせ」と「勢い肌」の象徴でありました。
        江戸小唄の中には神田祭は随所に取り入れられています。
        この憧憬もあって、大正・昭和の小唄作曲に大きな足跡を残された吉田草紙庵(本名吉田金太郎)
        を、縁りあるこの地に顕彰っし、31年3月に小唄作詞家の市川三升・英十三・宮川曼魚の三長老(
        小唄作詞家グループ火星会の前身閑吟会を結成し後輩の指導に当たった)により、小唄塚は建立
        された。
        その後昭和62年6月に、小唄火星会をはじめ小唄作詞家協会の人々の発起により、小唄塚建立
        30周年を記念して、作詞家を讃え、顕彰すべく小唄作詞塚が建立された。
        茲に、小唄の両輪である、作詞・作曲双方の塚を揃え顕彰する事ができました。

                         



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