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<< 菱の門−→門番所−→いの門−→井戸−→ろの門 >> ● 菱の門 姫山・鷺山(城山)への入口を固める櫓門で、門の正面二は郭となる石垣と土塀があり、枡形構造 になっています。 「菱の門」の名称は、鏡柱上部の冠木に木製の花菱が飾られていることに由来します。 鏡柱は1本の太い角柱のようにみえますが、実は板で覆った築城材のようなもので、板の合端を 隠すために筋金具を打ちつけています。 外観は一部を除き白漆喰総塗込めで、柱や貫、長押などの形がそのまま出ているのが特徴です 2階の正面には黒漆に飾り金具がついた火灯窓・武者窓が配置されています。 入母屋の東西の妻は、西側が素木の木連格子、東側が白漆喰塗込めになっています。 ● 門番所 菱の門の大きな門扉の左手(西側)には潜戸がついています。 ふつうはこの戸から出入りするので、戸の左側に番所があって、適宜門番が監視しました。 日常的には門扉を開けて人が出入りすることはありませんが、城主が天守に登るような時には開 放します。 城主はこの門で駕籠などの乗物から降りて、あとは徒歩となりました。 そういう場合にはこの門の出入りを厳重にして、姫山を警備する必要がありました。 ● いの門 2本の本柱の上に横木を渡し、屋根をつけ、各本柱の後方部分に本屋根と直角になった一対の切 妻小屋根を持つ高麗門です。 (全景は、パノラマでご覧ください) * (振り返ると) ● 井戸 城を築く時には、いかに水を確保するかが最も重要となります。 城外に水源を求めると、籠城戦となった場合、攻め手に水路を断たれたり、汚物や毒物を投入され る危険があるので、安全な水源は城内の井戸になります。 姫路城では内曲輪だけで33ヵ所の井戸がありました。 現在では11ヵ所が残っています。 これらの井戸の中には深さは約20〜30mのものもあり、姫山の岩盤に届く深さになります。 ここの井戸は深さ8.8m、水深約2,7mです。 ● ろの門 いの門と同じ高麗門で、内側には石垣と土塁によって枡形が設けられ、武者溜が造られています。 * (振り返ると) * (見上げると天守閣が・・・) (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |