(画像をクリックすると、大きくなります) << 総門−→料金所−→桂昌庵−→山門−→柏槇(ビャクシン)−→松嶺院−→選佛場 >> ● 階段を上り「総門」へ。 山号の「瑞鹿山/ずいろくさん めでたい鹿のおやま)」は、仏殿開堂落慶の折、開山・無学祖元 禅師の法話を聞こうと白鹿が集まったという逸話からつけられたといわれます。 * (総門)・・・(山号 瑞鹿山) ● 料金所通過。 ● 桂昌庵(けいしょうあん) 本尊:矢柄地蔵菩薩。 「十王堂」または「閻魔堂」とも呼ばれ、木造十王像が祀られています。 * ( 閻魔王像) * (矢柄地蔵菩薩) * (呑龍地蔵菩薩) ● 山門(三門)県重要文化財 山門は三解脱門(さんげだつもん/空・無相・無願)を象徴するといわれ、諸々の煩悩を取り払う門 とされます。 山門を通って娑婆世界を断ち切り、清浄な気持ちで佛殿の本尊さまをお参りしなければならない とされます。 現在の山門は1785年(天明5年)開山500年遠諱の年に大用国師(だいゆうこくし/誠拙周樗/せい せつしゅうちょ)によって再建され「円覚興聖禅寺」の扁額は伏見上皇(北条貞時の時代)より賜り ました。 桜上に十一面観音像・十二神将・十六羅漢をおまつりしてあり、毎年6月18日に桜上で観音懺技 法(かんのんせんぽう/観音さまに懺悔をする儀式)がおこなわれます。 また毎年8月には山門を取り巻いての盆踊りがにぎやかに行われています。 * (右画像/仏殿方面から) ● 柏槇(ビャクシン) 市指定天然記念物・・・唐門(方丈の正門)の中の百観音霊場側にもあります。 向かいの大木は円覚寺開山、無学祖元禅師により植えられたとの言い伝えから、700年以上の 樹齢だと言われています。 幹の中心に樹木医による治療跡が見ることができます。 ● 松嶺院 臨済宗円覚寺派。円覚寺150世・叔悦禅懌の塔所(高僧の墓所) ボタン(牡丹)と山野草の寺。 永和元年(1375)年に圓覚寺第40世であった 廣圓明桿鑑師大拙祖能が開山。 白樺派の作家、有島武郎は大正8年、松嶺院において、「或る女」を執筆しています。 境内には芥川賞作家 開高 健さん、中山義秀さん、俳優 佐田 啓二さん、女優 田中 絹代さん、 坂本弁護士さん一家の墓もあります。 ● 選佛場(せんぶつじょう) 選佛場とは、佛さまを選び出すという意味で、修行僧の坐禅道場のことです。 創建時代の坐禅道場は建武2年の境内絵図に山門と佛殿の間の左側に裳階(もこし)つきの大建 築として描かれていました。 元禄12年(1699)、伊勢長島城主松平忠充が江戸の月桂寺、徳雲寺住職一睡碩秀の薦めにより 円覚寺に大蔵経を寄付され、同じ位置に経典を収蔵する蔵殿と坐禅道場を兼ねた現在の選佛場 が建立されました。 その後坐禅道場は正統院に移り、現在の選佛場には、南北朝時代の薬師如来が中央に祭られ ています。 年二回地元の薬師講衆が参詣し、ご祈祷が行われ、また平成15年より円覚寺百観音霊場の一 番として、大慈大悲観世音菩薩が安置されています。 (画像をクリックすると、大きくなります) ● (入口へ) ● |